トラッキング対策20211218

2021年12月18日

このページの内容

我が家ではコンセントとプラグ間で、「トラッキング対策」の必要性を感じている場所(ベッドと壁間が狭く下方に有るため点検も掃除も困難)があり、常に何とかしようと考えていました。

今回は略図の様なポリ袋により簡易的な対策をしましたが、効果の確認には時間が掛かるため、しばらく様子を見ることにしています。

図. 【防塵・トラッキング防止】のポリ袋を付けた蓋を、元の2個のねじでコンセントへ取り付け、電源プラグコードを挿入した使用状態の断面スケッチです。

画像はクリックするとLightboxで拡大表示します。

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1.説明

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1-1. 先ず用語の説明

本記事では以下の様に統一しています。

コンセント:家庭用で壁に埋め込まれ蓋のみ露出された汎用のものを指します。

プラグ:電源コードとプラグ端子が一体になった汎用のものを指します。

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1-2. トラッキング現象

以前から「トラッキング現象」は承知していて、ある条件が重なればどこでも直ぐ起こり得るもので、我が家では対応に苦慮していて、気づいた時には直ぐ対策しないと後悔の元になると考えていました。

この「トラッキング現象」は、自分なりには以下の様に理解しています。
 家庭等の生活環境下では様々な「ほこり」が出ます。そのほこりはコンセントとプラグ(機器に電源コードで繋がる)間に生じた隙間へ入り込み、さらに湿気等で端子間の絶縁状態が低下し、絶縁不良を起こし放電やショート等で「電路」が出来て(機器がOFF状態でも)、その結果 電流が流れ発熱・発火も起こり易くなり火災に繋がる…大変危険な現象です。

尚、以下の「2項」には、メカニズム等詳細解説やビデオ等が参考になるWebサイトを見付けましたので、ご存じなかった方には正しく理解するご参考になるかと思います。

もしコンセントとプラグの設置場所が、人目に付き易い場所(位置)であれば直ぐほこり等汚れは除去できますが、人目に付き難く、且つ、ほこりが溜まり易い場所での使用には危険が考えられます。

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1-3. 危険個所の例

①寝室のベッドが壁面にピッタリ着いていて、コンセントが低い場所にある。
②天井付近等、高い位置に設置した冷蔵庫専用コンセント。
③天井付近等、高い位置に設置したエアコン専用コンセント。
④TV等の裏に設置されたコンセント・・・等。

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1-4. 簡易的な対策例

今回は、手元にあり合わせた材料(PE+ナイロンラミネート材)のポリ袋を使い、コンセントとプラグを同時に防塵対策してみました。 効果は直ぐには分かりません、自己満足かも知れませんがその時のメモです。

今回対策したのは上記①の場所であり、カーペット敷き畳上の木製ベッドで下はカーペット迄衣類ケースになっていて、重量があり移動させ難く、コンセントの位置もベッドより下にあり、しかも壁へピッタリ付けてあるため、点検も清掃も非情にやり難い状態です。

使用電源(2p)の用途は「目覚まし用ラジオ」と冬季のみ「電気シーツ」2個分等をそれぞれ延長コードでつないで使用(コンセント合計で10A以下)しています。今までは気付いた時(数年に一度位)のみに清掃する程度だったが、一番危険と思われる「綿ほこり」が、かなり付着していたことも有りました。

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2.参考になったトラッキング現象等解説Webページ

  1. 「トラッキング現象」により火災が発生するメカニズムと安全対策について・・・東京電力パワーグリッド
  2. トラッキング現象とは?火災発生の原因と防止するための対策方法・・・マツシマメジャテック
  3. トラッキング現象・・・中部電力パワーグリッド

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3.対策例

定格以下で使用していれば、プラグは発熱しませんから防塵対策のみで良いことになりますが、単にポリ袋を被せるだけなら簡単です。

しかし、ポリ袋が外れたり取れたりする為、完全な脱落防止をするするには、コンセント部や周りの壁にまで「工作物を取り付ける」、方法になり大変になり簡単には出来ません。

固定の手段は、元々コンセントの「蓋」を取り付けていたねじ2個を、再利用するだけのものです。

手順は
①コンセントから2個のねじを、一時的に外し「蓋」を取り外します。
②ポリ袋に蓋を重ねて、2個の丸穴と1個の矩形穴(切り欠き)を作ります。
③予め蓋にこのポリ袋を重ね合わせ、ねじを差し込みイメージしていた構造になっているか確認します。
④次に元のコンセントへ、2個のねじで元の様に固く取り付け戻します。
⑤目的のプラグを差し込んで見ます。異常なければ完成です。

図1.は
蓋を強調したスケッチですが、蓋の塗つぶししてない部分が矩形開口部(2個分離でなく一つ穴にまとめた方が作り易い)です。

図1. 【防塵・トラッキング防止】のポリ袋を付けた蓋をコンセントへ取り付け、電源プラグコードを挿入した使用状態の断面スケッチです。

図2で
 緑色の丸印ねじが、使用状態では上部になります。
 青色の丸印ねじが、使用状態では下部になります。

ねじに挟まれた黄色部分の矩形が、プラグ2個分が挿抜できる大きさの、ポリ袋唯一の切り欠き部(1ヶ所にまとめる)になります。図1スケッチ等参照の事。

図2. ポリ袋の表面。上側に1個のねじ(緑丸印)が見えます。

図3は
蓋とねじの場所の関係です。青色印のねじのみポリ袋の中から挿しています。緑色印ねじは防塵効果を出すため、袋の外からの挿入になります。

図3. 「蓋」はポリ袋の中にあり、青丸印ねじのみポリ袋の中から取付ます。緑丸印のねじはポリ袋の外からになります。

図4は
裏面から見ています。ねじ2個に挟まれた黄色の矩形部分が蓋の端子用穴2個です。袋に付ける切り欠き開口部は一ヵ所にまとめています。

最後にコンセントへ取り付ける時は、左右を反転させての取付になり、外からは下ねじは見えなくなります。

図4. ポリ袋は裏面から見ています。コンセントへの取付時は、左右を反転させて行います。

図5は
正面から見たものです。元のコンセントへ取り付け(「上ねじ」は外から、「下ねじ」はポリ袋の中からねじ込み)完成後、ポリ袋の下から、電源プラグコード2本が挿し込まれた使用状態です。

図5. ポリ袋をコンセントの蓋へ取付た状態。上のねじのみ(緑丸印)袋の外からねじ込んでいます。袋の下部から電源プラグ2本が挿し込まれています。

使用し易いプラグ形状はL型で、固定式や180度回転するタイプ(一番使い易い)です。

図6. 電源プラグコードはL型固定式や180度回転出来るタイプが推奨です。

反省点:ポリ袋はあり合わせのもので作ってしまいましたが、透明なものを使った方が、プラグが抜け掛かっている時等も有り得るため、中は見えた方が良いと思いました。

ポリ袋の材料も、今回は「おもち」の入っていた材料表示PE、ナイロン(防湿性に優れたラミネート材と思われます)製で一寸丈夫過ぎた様な気がしますが、やや厚めならPE材のみでも良かったかなと思います。

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4.お勧めページの紹介

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