Renameする20210408

2021年 4月 8日

このページの内容

htmlソースはサーバへのアップ前に、リンクせず等のトラブル回避のため、「ファイル名拡張子」は全て小文字に統一しています。

小文字化が多い時は従来、拡張子が .lzhの「ファイル名変換アプリ」を使用していましたが、Windowsからセキュリティ警告があり今後は使用しないことにしている。

代替方法として、「コマンド プロンプト」による一括変換する方法があり、実際やってみて今後使えそうであると判断しました。

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1.概要

Webページ作成時にデジカメ写真、スマホ写真・スクショキャプチャー写真、PCでのsnipping tool等で加工したスクショ画像等は、「ファイル名拡張子」がデフォルトで「大文字」になっているものがある。

このまま誤り混同してWebページで使うと、リンク切れ等の致命的なトラブルの元になり、必ず小文字に統一しているため予め変換しておく必要がある。

ソースならエディターで一括変換しているが、フォルダーとファイルについても何らかの手違い等で、デフォルトの大文字へ戻り混じったりすることも有り、リネームアプリで小文字の拡張子へ変更してから、サーバーへ転送する習慣にしています。

従来1~2件と少ない時は、右クリックの「コンテキストメニュー」から「名前の変更」を選択する方法で変換していますが、数量が増加した時はリネームアプリで一括変換していました。

ところが久し振りに「renameアプリ」を使用しようとしたところ、Win10のセキュリティ問題で使用できなくなっていたため、何か代替できる方法を探す必要に迫られ調査しました。

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2.使用環境

◆PC

  • 富士通製ノートPC:system(ワーク用PC)記載のPC② FMVA77YRを使用。
  • Win10: ・バージョン20H2 ・OSビルド19042.906
  • windowsコマンドプロンプトバージョン:10.0.19042.870
  • ブラウザー: Google Chrome ・バージョン: 88.0.4324.190(Official Build) (64 ビット)

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3.やったこと

【1.従来使用のrenameアプリ調査と今後の対応】

◆数年前まで使用していた「renameアプリ」は、lzh形式で圧縮され配布していてXP時代から使用していました。

今回数年ぶりに使用しようとしたら、Windows10のセキュリティ上自動的に「起動停止」になっていました。

図1. 「.LZH形式アプリ」を使用しようとしたら、セキュリティー警告が現れた為、直ぐ実行しないことにました。

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【2.コマンド プロンプトによる変換方法を検討】

◆これから別に新しくRenameアプリを探すには時間が掛かることや、一括変換でなく1~2個程度と少なければ、コンテキストメニューから「名前の変更」で簡単にできるため迷いましたが、コマンドプロンプトでの変換方法が使えそうな情報があり、又、この際コマンド プロンプトの学習もできるチャンスでもあり、試しにやってみました。

◆Win10の最新バージョン(使用環境参照)では、デフォルトが「コマンド プロンプト」から、更にパワーアップした「Windows PowerShell」に変わっていました。
 「スタートアイコン+Xキー」等から出す、「クイックメニュー」内の表示が、「Windows PowerShell」に変わると共に、「コマンド プロンプト」へ切り替える方法も追加されていました。

◆将来的にはコマンド プロンプトは、Windows PowerShellへ置き換えられそうです。しかし、両者には互換性が無いという情報もあり、今回は急を要すため、従来のコマンド プロンプトで行い将来はWindows PowerShellも学習しようと思います。

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【3.デフォルトが「Windows PowerShell」に変わっていた】

図2. 左図は「コマンド プロンプト」、右図は「デフォルトのWindows PowerShell」への入り口(比較図)。

この入り口は設定変更から切り替えができるため、何時でも使い分けができる様に変わっていました。

図3. 起動後の初期画面(比較図)。左図は「コマンド プロンプト」、右図は「デフォルトのWindows PowerShell」。

Windowsとしてはデフォルトを、パワーアップしたWindows PowerShellへ変更したことから、将来的にはこちらに移行する可能性が有り得ると面われます。

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【4.デフォルトの「Windows PowerShell」から、従来の「コマンド プロンプト」へ切り替える方法】

図4. 図2に示すモード切替のできる場所。スタート→設定→個人用設定→タスクバー→SWオフ。

図2に示すモードの切替方法

  1. スタートアイコンをクリックします。
  2. 設定(歯車アイコン)をクリックします。
  3. 「個人用設定」をクリックします。
  4. 「タスクバー」の順にクリックします。
  5. 図の様な記述部分のスイッチをクリックして、「オン」を「オフ」に切替ます。又、デフォルトへ戻すには、再びクリックして「オン」にします。

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【5.コマンド プロンプトをタスクバーへピン留めする方法】

図5. コマンド プロンプトを起動し易くするため、タスクバーへピン留めしておく方法。

【5-1.タスクバーへのピン留め方法】

  1. デフォルトを「Windows PowerShell」から、一度切り替へた状態で「コマンド プロンプト」を起動させます。
  2. 起動させるとショートカットアイコンが、タスクバーへ表示されます。
  3. これをピン留めすると次回は早く起動できます。(タスクバーのショートカットアイコンは、マウスを載せると「コマンド プロンプト」と表示されるため確認できます)。
  4. 試しにタスクバーのショートカットアイコンを使って、コマンド プロンプトを起動してみます。
  5. コマンド プロンプトを止めるには右上の「X」で閉じます。(将来、消すときはショートカットアイコンの右クリックで、「タスクバーからピン留めを外す」を選べばタスクバーから消えます。
  6. 最後に、3項の切替え設定は、元のデフォルト(オン)状態へ戻しておきます。

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【6.コマンド プロンプトを使ってみる】

図6. コマンド プロンプトは入力ミスがあるとエラーとなり、案内コメントが出る例。

案内コメント例:
「指定されたパスが見つかりません」…コマンドを実行する場所のアドレス(パス)に入力誤り(大文字、小文字の区別等)がある時表示されます。

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【7.コマンドやパスを正確に入力する方法】

解説はデスクトップへ置いた、「rename-test」フォルダーと、この中には.JPGと.PNG画像ファイルが、複数個づつ混在しているもので行います。

図7-1. パスをcopyする前に対象の「ファイルの選択方法」例です。表示タブ→中アイコン→写真の選択例。

図7-2. パスをcopyする方法例です(パスのコピーアイコンは、画像が選択されないとアクティブ表示されません)。

★Win10-PC内のフォルダー構造は各人により異なる恐れがあり得るため、掲載はあくまでも私のやった例ですから、パスは参考にして下さい(特にWindowsの「パスのコピー機能」は使用すべきだと思います)。

◆コマンドやパスは正確に記述されなければ、エラーが起こりコマンドが実行されない為、経験的にはパス等については慣れるまで、以下に紹介するコピー(編集)&ペースト方法が有効であると思います。

【7-1.パスのコピー方法】

  1. 「rename-test」フォルダーを開きます。
  2. 「表示」タブから「中アイコン」を選択し、「01.JPG ファイル」を選択します。図7-2参照。
  3. 画面上にある「ホーム」タブを開き、ファイルを出します。
  4. ツールの表示内にある「パスのコピー」アイコンへマウスを載せてみます。
  5. すると「パスのコピー」とメッセージが出ます(確認する)。
  6. そのままアイコンをクリックします。
  7. クリップボードへコピーされました。

【7-2.パスの編集方法】

  1. Windows標準の「メモ帳」等のエディターを開きます。
  2. 任意の場所へ「Ctrl+Vキー」(CtrlキーとVキーを同時に)を押し、張り付けます。
  3. 記述の不要部分を削除等(編集)します。8-1項を参照。
  4. 編集後、必要な記述を「Ctrl+Cキー」で、再度クリップボードへコピーします。

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【8.コマンド プロンプトでファイル名拡張子を一括変換する】

図8. コマンド プロンプトへコマンド等入力して実行した例。

【8-1.コマンド プロンプトの操作方法】

  "C:\Users\xxxxx\xxxxx\Desktop\rename-test\01.JPG"
-----------------------------------------------------------
① C:\Users\xxxxx>
② C:\Users\xxxxx>cd \Users\xxxxx\xxxxx\Desktop\rename-test 
③ C:\Users\xxxxx\xxxxx\Desktop\rename-test>
④ C:\Users\xxxxx\xxxxx\Desktop\rename-test>ren *.JPG *.jpg 
⑤ C:\Users\xxxxx\xxxxx\Desktop\rename-test>ren *.PNG *.png
⑥ C:\Users\xxxxx\xxxxx\Desktop\rename-test> 

  1. 点線より上のコードは編集前の参考用ものです(このままでは使えません)。
  2. ①の「コマンドライン」は初期画面の表示で各人毎に異なります。実行先のパスには誤りがあり、このままではエラーを起こし実行されません(図6を参照)。
  3. 実行するために、②の文字列の様に>プロンプト以降へ「cdコマンド」(change directory の略称でディレクトリの移動用)を入力又は張り付け、続けて【7-2項】等で編集コピーした正しいパスを「Ctrl+Vキー」で張り付け、そのまま「Enterキー」を押し実行します。
  4. エラーコメントがでなければ、新たに③の様なコマンドラインが表示されます。
  5. >プロンプト以降へ、④の様に新しく「renコマンド」と「*.JPG *.jpg」を「Ctrl+Vキー」で張り付け、「Enterキー」を押して実行します。
  6. 補足:【ファイル名の変更】の書式 ren 「現在のファイル名」「新しいファイル名」です。
    「renコマンド」は(renameの略で名前変更用のコマンド文)、(大文字の.JPGは小文字の.jpgに変換しなさいという条件の構文)。
    *印はワイルドカードと呼ばれ、ファイル名は特定せず条件が合えば全てのファイルを指します)。
  7. ④が正しく実行されれば③⑥と同じようなコマンドラインが新しく表示されます。また図9の様にrename-testフォルダー内のファイル中、拡張子.JPG大文字は全てが.jpg小文字に一括変換されていれば、④は正しく実行された事になります。
  8. 次に⑤の様に「renコマンド」と「*.PNG *.png」を「Ctrl+Vキー」で張り付け、「Enterキー」を押して実行します。
  9. コメントも無く、⑥のコマンドラインが新しく表示されます。また図10の様にrename-testフォルダー内のファイル中、拡張子.PNG大文字は全てが.png小文字に一括変換されていれば、⑤は正しく実行された事になります。
  10. コマンド プロンプトの終了は、右上の「X」のクリックです。

図9. 最初に.JPGを.jpgに一括変換した例。

図10. 2回目に.PNGを.pngに変換できた例。

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4.参考資料

  1. LZHファイルの使用は危険!作者が使用中止を呼びかけ…日経BP
  2. PowerShellとコマンドプロンプトの違いを簡単に解説します…MacRuby
  3. コマンド プロンプトは PowerShell に置き換えられます…Microsoft
  4. 初心者のためのWindowsコマンドプロンプト使い方入門…プロエンジニア
  5. コマンドプロンプトの使い方…IT入門書籍 スッキリシリーズ
  6. コマンドプロンプトでできること 使い方入門&基礎コマンド10選…テックキャンプ ブログ

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