11.術後の経過ー5(20130427)

改訂版:2015年07月10日
RWD化による更新

2013年4月27日

■放射線治療は計画の1/3が終了した

放射線の照射による治療を開始後、治療スケジュールの約1/3(回数=被ばく量)が終了し、同意書にも記載があり、予測していた副作用が徐々に出てきたようですが、重くならないことを願いつつ治療に専念しています。

■その後、判ってきたこと

1.稲城市立病院建屋隣接地に、平成24年7月より新設された健診・外来棟地下1階に「放射線治療室」が新設され、「放射線治療装置」(リニアック)による「がんなどの治療」を開始。
(従来の放射線科は、そのまま地上1Fで検査等している。)

新治療装置は照射模擬CT撮影室・リニアック室・コンピューター照射等の制御室等から構成され、ここでは放射線治療専門の医師・技師・看護師(4名位)で編成された、2つの医療チームが交互に治療していると思われる。

治療開始後、放射線科の医師による診察は、各々2回ずつ計4回と、泌尿器科の医師により1回が行われた。

使用しているリニアックはドイツ「シーメンス社製」であり、付属の模擬装置や放射線照射等のコンピュータ管理システム一式、全てが同社製のものと思われる。

稲城市立病院のHP(※1)で、放射線治療の紹介ページが「只今掲載を準備中」とあった為、以下の資料は他のWebから借用のものです。

放射線治療装置(リニアック)の動作外部リンク

その後、稲城市立病院のHPに「部門紹介記事」が掲載され、放射線治療の紹介(※2)がありました。2013.05.25追記。

新設された放射線科治療室での診察は、放射線治療専門の医師(北里大学病院の現役医師(※3))2名があたり、診察等は毎週水・金に行っている(2013.7現在)。又、放射線治療は技師と看護師により、市立病院の日程で行われる(2013.07追記)。

2.一回(一日)の照射は数秒間に小分けして数回(合計1~2分)づつ行なうが、照射時の広い治療室では一瞬リニアック装置と患者だけになる。これは被ばく管理上の理由と思われるが、医療チームは管理室等で待機しモニターで観察していて、マイクでの連絡は取れる。
 体に付けられたマーキングは、ベット上の姿勢・位置決めのもので、同じ場所へ毎回同じように照射するため付けられたもので、天井と壁から発生したレーザ光線のビームへ合わせている。ベットやリニアック(照射部等)はXYZ制御され、照射前に3次元計測で位置補正が行われ、計画された個所のみに照射されるシステムであり、実際の照射時間より計測・制御する時間の方が長くかかっていた。

3.照射は4方向から別々に計画した位置に対し行われるが、隣接している臓器へも僅か照射(被ばく)されてしまうが、正常な細胞と増殖中の細胞とでは、被ばくによるダメージの回復力に大差があるため、徐々にがん細胞のみが消滅してしまう事に基づいた治療方法である。
 照射時間・照射回数(見えないところでは、放射線の強さ・被ばく量・ビームの形・大きさ・種類等)が加味され、土日等細胞の回復期間等含めた、綿密な治療プラン(作成装置による)が作成され、治療しているんだと納得した。



◆関連資料

  1. (※1)稲城市立病院のHP。
  2. (※2)稲城市立病院の放射線治療紹介のHP。
  3. (※3)北里大学病院放射線治療科のHP。
  4. 北里大学病院のHP。

■■前回の記事(放射線治療を開始)へリンク

■■前立腺がん全記事へのリンク

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